このことは誰にも言わないつもりだった。 でも帰り道会ってしまった。 近藤くんに。 軽く挨拶して 通り過ぎようとした時 「待って、方向同じだからさ、 一緒帰んね?」 私がうんとも嫌とも言う前に 近藤くんが歩き出した。 「俺さー、彼女に振られちゃった」 あまりにも明るい声でそう言って 「悲しくないの?」 「んー、もう吹っ切れたわ」 「近藤くんならかっこいいから きっとすぐ彼女できるよ」 本心だった。