この気持ちにサヨナラ



真子は紅茶のカップを置くと

「…清花は、坂口先生はいいの?」


言うなら


今しかない。


「あ、あのね、真子」

「うん?」

真子の茶色の瞳が


私を見つめる。


「私、ね…」


「坂口先生は諦めるよ」


陸と付き合ってるんだ。


までは声にならなかった。