「キス。してい?」 陸の耳は真っ赤で、 恥ずかしそうに俯く。 陸のことは好き。 真っ直ぐにサッカーゴールを見据える陸の瞳にあの日、 確かに恋した。 でも今キスのために 目を閉じれば、 出てくるのはきっと 先生の顔だろう。 そんなの、 陸に申し訳ない。