Xmasのキセキ

私が浮くようになってからクラスの不良生によく声をかけられるようになった。
その度に断ったけど…。
だって今度こそ本当に不良生になっちゃうし、先生からの視線もかなり痛くなる。
だからって訳じゃないけど最近仲良くしてる子がいる。
鳴島 左京。
水戸 沙苗。
この二人が私のこの学校の友達。
左京は男の子で沙苗が女の子。
二人は別に付き合ってる訳じゃないらしいが、結構仲がいい。
左京いわく、
「幼い頃からの腐れ縁ってやつだよ」
なんて言っちゃって。
でも沙苗は、
「私、左京の事好きかもなの」
なんて可愛い顔して言い出すし。
本当に本当にお似合いなんだけどな、あの二人。
そんな二人に私は笑いっぱなしなのですです!
二人を見てて分かること。
それは二人がすれ違っているって事。
せっかく両想いなのにね。
意外と恋は実らないものですね〜。
なんて呑気に納得していると、
「譜雪〜、イケメンのお客様よ〜」
もしや、
「ふーゆーきっ!」
やっぱこいつだ。
冬樹だ。
ってか沙苗大袈裟すぎ!
むっちゃ恥ずかしい。
しかも皆からの視線が痛い。
「あはは。今行きまーす」
そして私はその場を星の速さで離れた。
「どうしたの?最近来なかったからびっくりした」
「実はね、譜雪に言いたい事があって」
なんだろ?
いつも以上に真剣な冬樹の顔。
ま、いつもはふざけた顔してんだけどね〜。
だから尚更ドキドキする。
「譜雪、勘違いしてない?」
「はへ?」
突然の質問に思わず間抜けた返事をしてしまった。
「俺が言った気に入ってるの意味!」
「何言ってんの?そのままの意味でしょ?」
「ちげーよ!俺が言いたかったのは、俺はお前が好きって事」
はあーーーーーーーー!!!!!!!!
「冗談?また笑えない冗談言っちゃって〜。あはは」
「酷いな。俺、本気なのに」
「嘘。じゃあ、あたしが言った気に入ってるの意味も好きって事?」
「そう!気に入ってるは好きって意味」
恥ずかしい。
でももしそうだとしたら、私達の恋は実り始めた事になる。
「じゃあ、冗談半分で付き合ってみますか?」
「OK!そうしましょう」
なんか変な感じで付き合う事になった私達。
このまま行けば、ホンモノの恋人になったりして…。
それより私は沙苗達の恋が実る事を願うよ。
今一番切ないのはあの二人だから。
気に入ってるは好きって事か〜。
また一つ勉強になったな〜。
(別に要らない勉強だけど…。)
これで冬樹の事を知れるかも。
考えてる事が結構謎な少年だからね。