ついに初めての期末テスト(高校で)。
嘘だけど…。
この期末テストは姉妹校の西高と混ぜて順位を決める。
ま、あいつは絶対に載ってないだろうな〜(笑)。
いよいよテスト用紙が!
「始め!」
先生の合図で皆が一斉に書き始める。
私も負けじと書き進める。
やけくそで勉強した甲斐があった。
スラスラ書ける。
問題が進む。
あいつには結構感謝してる。
多分…。
「終わり。ペンを置きなさい」
先生の言葉で皆が手を止める。
私もさっとシャーペンを置いた。
一日目終了-
終わった〜。
帰ろうっ。

そして最終日終了。
無事に終わりましたよ、期末。
春休みももうちょっとだね。
明日が楽しみ〜。
そして明日。
えーっと、あっあった!
一位だ。
よっしゃ〜。
二位は誰だろ。
相野冬樹?
バッ。
なんであいつが!?
「わ〜すごい。もう一人の合野さんがいたなんて」
「しかもあの冬樹抜けだぜ」
冬樹抜き?
「うちの学校のトップにこんなに点差つけるなんて」
冬樹が、トップ?
「あっ、譜雪〜」
この声はっ!
「ど、どうも。凄いですね」
「君こそ凄いね。この俺にこんな点差つけるなんて」
何こいつ、何様?
「あんたなんかヘボよ」
「そんな事言っていいの?そのうち痛い目みるよ?」
優しい中に混じったS。
「そうかもね。気をつけるわ。さようなら」
上田さんを思い出すわ。
上田さんとは、上田 志穂の事。
皆からは上田さんって言われてた。
人気があって、可愛くて、運動神経良くて、賢くて。
いつも皆と遊んでるのにいつも私と一二位を争う程の天才だった。
今彼女は花咲学院に通っている。
そこも結構な進学校だ。
せっかく最後らへん仲良かったのにな。
だが、こいつとは仲良くなれん!
今度からは徹底無視だ!
鞄を持って私は走るようにして学校を出た。