ロフトの上の冷たい毒 星のない漆黒の空の下






ロフトの上で小さな白い生き物が蠢いている。


物音などしないのに、私にははっきりとそれがわかった。


ましてや、一週間ぶりに私の身体を貪る達也が気付くわけがない。


私は達也の腹の大きなホクロに爪を立てる。

それは、縦3センチ、横1センチほどのドロップ型。


達也の膨張したものを腹に押さえ付けると、それは、先端から発射されたようにも見え、少し滑稽だった。



ーーうさぎ上皮アレルギー


今夜、起こるだろうか?


あと、何時間後?何時頃?


私は、達也の肩越しに窓の向こうを見た。


カーテンのわずかな隙間から、漆黒の夜が見えた。


星のない空の下、救急車のチカチカとした赤色灯は見とれてしまうくらい映えることだろう。


赤い目をした愛くるしい生き物。



それは、アレルギーを持つ者には、白いふわふわとした爆弾なのかもしれない。