オートロックの鍵を解錠して、5階にある自分の部屋に辿り着く。
「あっ、一つ言っておく。
泊めるのは今夜だけだから。
明日には帰れ。」
鍵を開け、ドアを開けたけど、先に約束をする為にドアの前に立ち塞がりそう告げた。
「やだ。」
「なら、入れない。」
「お願い!!少しの間置いてください。」
「家に帰るのが嫌なら、友達の家でも彼氏の家でも行けば良いだろ??
それが無理なら、部屋でも借りろよ。」
「出来ない。
友達は彼氏と同棲中だし、彼氏はいない。
部屋借りるのも急には出来ないし、きっとお金足りない。」
「無計画だな。
通帳とか持ってこなかったのか??
普通多めに持って出るだろ。」
「いや、口座の中にはあるよ。
通帳も持ってでてきたし。
だけど、部屋借りるなら、保証人とか要るだろうし、敷金や礼金とかいろいろかかるんでしょ?
そんな一気にお金引き出せばすぐあしがつく。
だから、使えない。」

