「俺、眠いから早く帰って寝たいんだけど。」
「貴方はこんな時間に女の子1人置いてくんですか。
何かあったらどうするの?
寒さで凍死したり、こわぁいお兄さんに連れてかれて、何処かに売り飛ばされたりしたら?
どっかに連れ込まれて、襲われたら??
ひとでなし。
信じらんない。
人としてどうなんだろ。」
「あぁ…もう、五月蝿い。
分かった、分かりました。
泊めれば良いんだろ?」
余りの五月蝿さにとうとう折れてしまった。
さっきまでやたら喋ってた彼女は、マンションまでの道を一緒に歩いて帰ってる時は静かで、余計な事ベラベラ喋るタイプなのかと思ったから、ちょっとさっきとのギャップに驚いた。
無言のまま歩いて、数分するとマンションに着いた。

