あがると、窓から見える外は雨が降ってた。

「雨。
雷は落ちないと良いけど。」
雨は名前にも入ってるから、そんなに苦手じゃないけど、雷のあの大きな音が嫌いで。
不安になりつつ布団を出して敷くと、潜り込んで目を閉じた。


ゴロゴロッ、ドーン…

大きな音で目を覚ました。
1回だけならまだしも、何度も落ちるから怖くて寝れず、掛け布団をかぶって耳を塞いだ。

「何の嫌がらせ?
早くおさまってよ。
キャッ」
直接雷が自分に向かって落ちてきた事はないけど、怖くて。

でも、助けてくれる人もそばにいて気をまぎらわせてくれる人も居なくて。

いつも1人でクローゼットに隠れて震えてたのを思い出してしまった。