「うん。
何か関西人とかそっち系の人しかあんまり使わんのじゃないかな。
特に若い人は使わんと思う。」
「そうなんですね。
気を付けよう。」
「それで、航平は??」
「いつもと一緒なら、ちょっと残業して帰って来ると思いますけど。」
「はぁ…先週に連絡したのにスッカリ忘れてるみたいやなぁ。」
航平のお母さんは、呆れたようにため息をついた。

「そうだったんですか。
すいません。
私が問題起こした時に吹っ飛んでいってしまったのかもしれません。」
「いや、雨芽ちゃんは悪くないから。
あの子、昔からそうなんよ。
興味がない事はすぐ忘れてしまう。」
そう言って、お母さんは理解はしてるけど、納得はいってない感じでそう言った。


私は母親がどういうものか知らない。

理咲のお母さんくらいしか接した事がないし。