まぁ、そこら辺のアイドルなんか目じゃねぇな。
服装はベージュのショートダッフルのコートに緑系のブロックチェックのストールを巻いていて、黒のショートパンツに紺のタイツに黒のショートブーツ。

膝の上に置いてあるのは、紺の小さくも大きくもない鞄。
…って、ジロジロ見過ぎか。
つい見とれてた。


急いで目を反らす。


俺は自宅に向かって歩き始めた。

「ちょっと、もしかして私を置いてく気??
こんな真夜中の公園に。」
彼女はさすがに焦ったようにそう言いつつ、後ろを歩き出した。