「掴めない奴だって。

でも、電気を消して眠れなかったり、雷が怖かったり。
弱い面もある事に気づきました。

そして、まんまと惹かれてしまいました。


初めは自分は大分彼女より年上だし、気持ちを言う気は有りませんでした。
でも、先日やっと同じ気持ちだって分かり、お付き合いする事になったんです。

その日、ちょうどお兄さんが来られた日で雨芽に全て聞きました。


雨芽は家族に嫌われてるって言ってましたが、本当にそうなんですか?」
俺のゆっくり順をおって話す事に、雨芽の父親はジッと静かに耳を傾けていた。