「で、2つ目…兄貴は何者なんだ?」
「やっぱりそこ気になるよね??」
「その話をするには、私の実家の話をしないといけなくなるんだけど。」
「何となく察しはつくけど、ちゃんと雨芽から聞かせてほしい。」
「…分かった。」
雨芽は覚悟を決めたように俺の頼みに対して返事をした。


「私の実家…といって良いのか分からないけど、住んでたところは純和風の古くて大きなお屋敷で、父は所謂極道の組長なの。」
「はぁ…やっぱり。
あの兄貴の乗ってた、威圧感漂う黒塗りの高級車見て、まさかとは思ってたが。」
『愛人の娘』発言より、そっちの方が衝撃が大きかった。

まぁ、それで雨芽を嫌いになったりはしないが。