「親なんて泣き叫ぶは怒鳴るは喚くは物壊すはで手がつけれない状態」 「俺は考えてたんだ。兄貴のこと考えるのなんてしたことなかった。いつも頭には必ずあるんだけど考えないようにしてたから、わざと……」 “お前は呼吸ができていいな” 「兄貴が死んだあとに残ったものなんて問題集くらいしかないんだぜ…?笑っちまうよな」 だけど大樹は泣いていた。 大粒の涙があとからあとから頬をつたっていた。