「てか、超うれしー。」



橋口が少し照れ笑をしながら言った。



「え?」



「だって、未羽と亮最近良い感じだし、絶対未羽と亮が先にキスすると思ってたし。」



そ、そんなこと思ってたんだ・・・。



・・・ん!?



てかこいつ、サラリとすごい恥ずかしいこと言ってない!?



私はすぐさま立ち上がり、自分のカバンを持った。



「な、なに言ってんのよ!ばーか!!!」



私はそう叫び、走って教室から出た。



急ぎ足で下駄箱に向かう。



私、橋口とキスしちゃったんだ・・・。



私が転んだのが悪いけど。



いや!全部橋口が悪い!



恥ずかしすぎて、訳わからないことばかり考えてしまう。



顔がすごく熱い。



橋口の、ばか。