え・・・!?



唇にキスされるかと思ったら、橋口の唇は私のおでこに触れた。



「なーに驚いた顔してんだよ。」



橋口はニヤニヤしながらこっちを見ている。



「だ、だって・・・!」



「あ、まさか未羽さん、口にちゅーされると思ったんですか〜?
やらし〜。」



「はぁ!?」



え、ふつうそう思うよね!?



てか、おでこでも充分恥ずかしいんだけど!



「もう!ばか!」



ふと橋口の方を見ると、いつのまにか真剣な顔でこちらを見ていた。



「な、なに!?」



さっきまでふざけてたくせに、どうしたの?



「俺さ、こないだ未羽のこと気になってるって言ったじゃん?」



「う、うん。」



「でも今ははっきり分かる。
俺、未羽のことが好きなんだ。」



「え!?」



い、いきなり告白!?



「今未羽は俺より亮のことが好きなのは分かってる。
でも、まだ俺諦めねぇから。」



橋口は真剣なトーンで言った。



「そ、そんなこと言われても、分かんないよ・・・。」



「絶対、お前を惚れさせてやる。」



ドキッ



橋口のこんなに真剣な顔、初めて見た。



すごく恥ずかしいけど、目が反らせない・・・。