「・・・未羽、こっち向いて?」
橋口は私の耳元で囁いた。
橋口の息が少しかかった。
み、耳元で話さないでよ・・・!
「い、嫌に決まってるじゃん!」
「ふーん?」
グイッ
すると、橋口は左手で強引に私の顔を橋口の方に向かせた。
「な・・・!」
手を振りほどこうとしたけど、ビクともしなかった。
「じゃあ、今からキスしまーす。」
「はあ!?」
「5.4.3」
橋口はカウントし始めた。
橋口の顔がだんだん近づいてくる。
「や・・・!」
逃げたくても、顔を押さえられてるし、両足の間に橋口の足があるから逃げられない。
「2.1」
