「もう逃げられねぇな。」 橋口が茶化すように言ってきた。 「どいてよ!」 「んー?」 橋口は適当に返事をしながら顔を近づけてきた。 「ちょ、近いって・・・!」 私は少し顔を逸らした。 「未羽、顔真っ赤。」 「うっさい! ・・・あんたのせいでしょ。」 心臓のドキドキが止まらない。 もう!早く静まってよ。 「俺のせいで赤くなってんだ? かわいー。」 橋口は少し笑いながら言った。 「はぁ!?」 私は更に顔が赤くなった。