「お前、何で日直の仕事なんて引き受けたんだよ?」
橋口がとても不思議そうに聞いてきた。
「なんとなく!」
あんたのせいでしょ、ばーか!
「あっそ。」
それから、私は花瓶の水換えをして、黙々と日誌を書き始めた。
どうしよう、もうすぐ日誌書き終わっちゃう。
書き終わったら、またすることが無くなって気まずくなる。
てか、橋口はさっきから全然喋らないけど、何してるのかな?
橋口は亮が部活に行ってから、私の隣の席である、亮の席に移動した。
チラッ
私は橋口のことをチラッと横目で見てみた。
ね、寝てる!?
橋口は目をつむっていた。
もー!こっちだけ気まずくなって日誌書いててバカみたいじゃん!
・・・橋口って本当に私のこと好きなのかな?
ギャルの先輩たちも、橋口が女の子達との遊び断るのは初めてだって言ってたし。
でも、今まであんなにチャラかった橋口が私のこと好きって、なんか信じらんない・・・。
チラッ
私はもう一度、橋口の方を見た。
座って寝るとき、腕組むんだ。
やっぱり皆にモテるだけあって、すごい整った顔してるなぁ。
目をつむってても、イケメンだってことがよく分かる。
「・・・ぷぷっ。」
てか、まつげ長すぎ!うらやましいんだけど。
思わず少し笑ってしまった。
