「おいおい、あいつらと何話してたんだよ?」



橋口が後ろから、驚いた顔で聞いてきた。



「ん?べ、べつに〜?」



橋口に本命ができたって話ししてたなんて、恥ずかしくて言えるわけないじゃん!



だって一応私のことなんだよね!?



「超気になるんだけど!
教えろよ〜!」



「何でもないよ〜。」



私は、はぐらかした。



「・・・ふーん。まあいいや!
てかお前ら2人でどこ行くわけ?」



「食堂行くよ〜。」



「は?何で2人で行くわけ?
俺のこと誘えよ!」



そういえば、亮と2人でお昼ご飯っていうのは今まで無かったかも。



「だってお前4限終わったらすぐ教室出てったから、いつもの奴らと昼飯食うのかと思った。」



亮が言ったいつもの奴らっていうのは、他のクラスとか先輩の、ヤンキーとかギャルの方々のこと。



「ちげぇし!トイレ行っただけ。
俺も食堂一緒に行こ〜っと!」



「あ、うん。」



私は適当に返事をした。



さっきから恥ずかしくて、あんまり橋口のこと見れない。



もう!何で橋口相手にドキドキしなきゃいけないの!?



するといきなり橋口が、亮の肩に腕を回した。



「もしかしてお前、未羽と2人っきりでお昼食べたかったわけ〜?」



「どうでもいいだろ。離れろよ。」



亮はさっきから少しテンション低めだ。



それでも橋口はお構い無しに、ちょっかいをかける。



「ごめんね〜?邪魔しちゃって〜?」



すっごいニヤニヤしてる。



でも、私も亮もそれどころじゃないという感じで、橋口の相手をせずに無言で歩いている。



「何でお前ら無言なわけ?」



私達と反対に橋口はテンション高め。



「逆にあんたは何でそんなにテンション高いの?」



「今から飯だからに決まってんだろ!」



なるほど。



そういえば、ビックリする事が多くてお腹空いてたの忘れてた。



そして、私たちは食堂に着き、お昼ご飯を食べ始めた。