体育館裏に呼び出された事件は金曜日だったから、今日は土日を挟んで2日ぶりの学校。
亮と会うのが少し恥ずかしくて、いつもより遅く学校に来たんだけど、亮はまだ来てないみたい。
いつもは朝早く来てるのに珍しいなぁ。
もしかして、亮も私と会うのが恥ずかしかったのかな?
・・・なんてね。
「橋口おはよ。」
「はよー。」
亮がまだ来てない代わりに、橋口がいた。
橋口が遅刻しないで学校に来るなんて珍し過ぎでしょ!
橋口は朝からとても眠そうだ。
「何で今日は遅刻してないの?」
「お前のせいだろ。」
「は?どういうこと?」
訳わかんない。
「お前、俺のこと誠実じゃないって言っただろ。
だから俺は誠実だっていうとこをアピールしていこうと思って。」
な、なんじゃそりゃ。
「ははは、頑張れー。」
「おい!お前のせいなのに、何だよその反応!」
「べつにー?」
朝早く登校したから誠実って考えが橋口っぽいな。
呆れるけど、ちょっとウケる。
「おい、何笑ってんだよ。」
そりゃ笑うでしょ。