「あーあ。
やっぱり亮のお願いしか、きかないんだな。
どーせ美羽は俺のことより亮のことが好きなんだな。
あー悲しいなー俺超悲しいなー。」
むかっ。
橋口は超嫌味ったらしく言ってきた。
「はいはい!わかったよ!
下の名前で呼ぶから!」
「じゃあ、呼んで?」
「え?今呼ぶ必要無いじゃん。」
「いいから呼べよ。」
「や、やだ。」
「俺が呼べって言ってんだから呼べよ。」
俺様発言また出た!
イケメンだからって誰でも、あんたの言うこときくと思ったら大間違いだからね!
「俺も呼んでほしい。」
い、五十嵐くんまでー!?
どどどどう逃げ切ればいいの!?
2対1なんて卑怯だー!
「そういえばお腹空いたわよねー!
お昼ご飯食べなきゃきゃだわ!
じゃあ、わたくしは先に教室に戻るわね!」
なんかもうキョドり過ぎて言葉遣いがおかしくなったけど、今はここから脱出することが最優先事項だ!
「あははははは!」
「え、3人とも昼飯屋上に持ってきたんだし、今から食べようぜ?」
橋口は私の言葉遣いに爆笑し、五十嵐くんは不思議そうな顔をしている。
「アデュー!!」
私は五十嵐くんの言葉を無視して、お昼ご飯片手に屋上から猛ダッシュで走り去った。
あの2人といたら、ドキドキし過ぎて心臓もたないよー!!
