そして私は、昼休みに2人を屋上に誘った。
もちろん、他の人達に目撃されないために、別々に屋上に向かった。
屋上はいつも鍵がかかってるんだけど、橋口が1年生の時、事務員のおばさんをたぶらかして鍵をゲットしたらしい。
つまり、屋上なら誰かに目撃される心配はナッシング!
てか、やっぱ最低だな、橋口。
2人が屋上に向かった少し後に、私も屋上に向かった。
今日はすごい天気良いから屋上日和だなぁ。
「なぁ、何で同じクラスなのにわざわざ別々に移動すんの?」
五十嵐くんが不思議そうにきいてきた。
「これには深い事情があるの!」
「深い事情?」
「うん。
2人を屋上に誘ったのも、その事について話したかったらなの。」
・・・たとえノリで付き合ったとはいえ、付き合った次の日に別れを告げるなんて、すごく言い出しにくいな。
でも!ちゃんと言わなきゃだよね!
