「俺さぁ、あんなに俺に興味無ぇ女、ひっさしぶりに出会ったんだよなぁ。
すっげぇムカついたから、未羽のこと絶対おとしてやる。」
悠斗は獲物を狙う肉食動物のような目をしていた。
こいつにとったら、美羽はただの獲物にすぎない。
手に入れたら、それで満足。
いつものように、すぐに捨てる気だと思う。
恋心なんて、1ミリも無い。
ぶっちゃけ俺も今日、美羽に対して芽生えた気持ちが恋心なのか分からない。
でも、すごく可愛いと思ったし、一緒にいて楽しかった。
もっと未羽のことを知りたいって思った。
それに俺は、今まで悠斗が色んな女の子にしてきたひどいことを、たくさん知ってる。
未羽をそんな目には、遭わせたくない。
・・・俺は美羽を守りたい。
『じゃあ、3人で付き合ってみる?』
だから俺は、悠斗の馬鹿げた提案に賛成したんだ。
