「おい悠斗!どこ行くつもりなんだよ?」
五十嵐君が、走っている私たちに追いついた。
「ひ•み•つー!
黙って俺についてこい!」
橋口が走る速度を上げた。
「ちょ・・・!速すぎ・・・!」
私、最近、全然運動してないから体力無いのにー!
私はそのまま橋口に引っ張られて走り、5分後くらいに駅に着いた。
もちろん、5分間も全力で走らされた運動不足の私は、膝に左手をついて息切れなう。
右手はまだ、橋口と手をつないだまま。
「はあ・・・はあ・・・はぁ・・・っ」
「おばあちゃん大丈夫ですか〜?
結構ゆっくり走ったつもりだったんだけどな。」
橋口がバカにした感じで見下ろしてきた。
五十嵐くんは部活してるから体力あるだろうけど、橋口は運動して無さそうなのに、何で全然疲れてないの!?
