「別に今から3人で普通に遊べばよくね?
わざわざデートって言わなくても。」



五十嵐くんが呆れながら言った。



私もそう思う。



しかも橋口とデートなんかしたくないし。



「てか私たち3人じゃん。」



「そんなことは、どーでもいいんだよ!
とにかく、デートってことで!
ほら、行くぞ!」



橋口がいきなり私の右手を握って走り始めた。



「ちょっと!離してよ!」



「やだね。
さっき俺のこと、いじめた仕返し。」



橋口があっかんべーしてきた。



てか、橋口と手つなぎたくないんだけど!!


私は橋口の手を振りほどこうとしたけど、ビクともしなかった。