キーンコーンカーンコーン ガラッ 「はい、お前らー、席につけー。」 チャイムがなったのとほぼ同時に、担任の谷口先生が勢い良く教室のドアを開けて、教室に入ってきた。 谷口先生は背が高くて、もうちょっと鍛えたらボディービルダーになれそうなくらいムキムキ。 だからパッと見体育の先生っぽいのに、何故か数学の先生なんだよね。 時刻は午後3時。 6限が終わって今からHRが始まる。