メルィラは少し驚いたようだけど、すぐに微笑んで、
「そうだよ」
といった。
「ふぅん。不思議だな~。人間って」
「そうかな?」
「だって、他の日とあまり変わんないじゃん」
そう言うと、ちょっと困ったみたいで、苦笑いした。
「・・・・君には難しかったかな?」
私は一生懸命考えている。
「・・・・これは、あくまでも僕の持論だけど・・・・人間は命の大切さを、そうやって伝えていくんじゃないかな?」
「命の大切さを?」
コクリとメルィラは頷いた。
「聞くところによると、子供を産むのは命懸けなんだって。だから・・・・やっているんじゃないかな?」
・・・・ふぅん。やっぱ、人間って、
「変わってるよね」
「そうかなぁ?」
私たちは顔を見合わせた。
「・・・・あはは!ヤバい!めっちゃくだらない!くだらなすぎる!あはは!」
私が笑うと、メルィラも、
「ホントだ!くだらないね!あはは!」
しばらく、笑い続けた。


