「二つ目、この家の中の僕以外は皆、機械人形です」
「・・・・すげー」
つまり、ずっと1人なのだ。
「親は?」
「死にました」
「使用人は?」
「僕が作った、機械人形だけです」
わー!わー!わー!わー!わー!わー!
「凄い!凄い!メルィラ天才!」
メルィラの手を取ってブンブン振った。
「わ!ち、ちょっと!」
「あ、ごめん」
パッと手を離した。
「・・・・いつまでメイド服ているつもり?」
「・・・・え?私、このまんまでも良いけど?」
「駄目。ほら、選んだげるから!」
メルィラは私の手を引いて、クローゼットの前に来た。
「・・・・どれにしようかな~」
カチャカチャと服を探る。
「あ、これ!どう?着替えてみて?」
メルィラが若草色のドレスを出した。
「わ・・・・き、着れるかな?」
「後ろは締めてあげるから、着てみなよ」
私は若草色のドレスを着た。


