flowergirls library Ⅲ


「二つ目、この家の中の僕以外は皆、機械人形です」

「・・・・すげー」

つまり、ずっと1人なのだ。

「親は?」

「死にました」

「使用人は?」

「僕が作った、機械人形だけです」

わー!わー!わー!わー!わー!わー!

「凄い!凄い!メルィラ天才!」

メルィラの手を取ってブンブン振った。

「わ!ち、ちょっと!」

「あ、ごめん」

パッと手を離した。

「・・・・いつまでメイド服ているつもり?」

「・・・・え?私、このまんまでも良いけど?」

「駄目。ほら、選んだげるから!」

メルィラは私の手を引いて、クローゼットの前に来た。

「・・・・どれにしようかな~」

カチャカチャと服を探る。

「あ、これ!どう?着替えてみて?」

メルィラが若草色のドレスを出した。

「わ・・・・き、着れるかな?」

「後ろは締めてあげるから、着てみなよ」

私は若草色のドレスを着た。