「ねぇ、帰ろーよ!また、皆で遊ぶの!仲良く平和に暮らすの!だから!帰ろ!黄彗!」

「・・・・そうだな。帰ろう。てか、俺の家、まだ残ってっかな?」

「残ってるさ。青彗がずっと守ってたんだよ」

黄彗は驚いた。

「ありがとな。青彗」

黄彗が僕の頭を撫でてくる。

「えへへー」

やっぱ、黄彗に撫でられるの好きだなぁ~。

「競争しよ!競争!」

「え?」

「誰が一番早く村に着くか競争!」

「えー?青彗、速いじゃん」

「水彗~。負けるの怖いんでしょ~?」

「・・・・なんかムカつく・・・・ぜってー、2人には負けねー!」

「あはは・・・・お手柔らかにね」

「んじゃ、れでぃー・・・・ごー!」






其の壱 魔女の世界で  [完]