-木元-
「あの洞窟の中にいる」
近くの洞窟を指差した。
「ちょっと、おどろかそーよ」
「は?」
「いーから、僕の言う通りにして!」
「・・・・分かったよ」
「黄彗~。来たぞ~」
水彗の声が響く。
「・・・・水彗か」
黄彗の声も響く。
「悪かったな。食糧だ」
ドサッと、何かを置いた音。
「どーも」
黄彗も素っ気なく言う。
「後、俺からのプレゼントだ」
「・・・・は?」
水彗がコートを脱ぐ。
すぐ横にひらつかせる。
「・・・・いくぞ?・・・・3・・・・2・・・・1っ」
バッと一気にコートを動かした。


