「たっのしー!すげーすげー!」 「女の子なのに・・・・すげーって・・・・」 水彗が呆れたように呟いている。 「なんか文句あんの?」 少し、睨んでみた。 「別に」 素っ気ないなぁ。水彗は。 「着くぞ」 世界の中心と言われる、天まであると言われる魔法樹。 「あの木の下?」 「そうだよ」 あの木の下。つまり、魔物も沢山いるわけで。 「あんな危険なところに?」 「今は違う。黄彗がいるからな」 自慢気に言う。