幾つかの物語。

全てはとある者達から始まる。

登場人物達は『自分達の世界が現実』だと、

『全ては幻』だと、この本を読んで嘲笑うだろう。

本当の世界。

嘘の世界。

真実の世界。

理想の世界。

幻の世界。

それぞれに住む役者達は、

自分の世界以外の世界を、

『異世界』と呼んでいた。

しかし、一体どの世界が『現実』で

どの世界が『幻』か

知るすべは、何処にもない。