数年後。

「青彗!どこだよ!あんた、先月から、先生ンとこ来いっつわれてんだろ?何でいかねーんだよ?」

ドンドンと扉をたたく音が聞こえる。

「・・・・行かない。行きたくない」

扉の向こうの奴にいう。

「青彗!あの悪党黄彗を倒したお礼が言いたいって言って来てんのによぉ!」

呆れたように言う。

「黄彗の事を悪党扱いすんな!」

僕は奴に向かって、怒鳴った。

「・・・・なぁ、出てこいよ」

「水彗(ミスイ)、ほっといてよ」

水彗。最近、僕を心配してきてくれる、黄彗の友達だ。

「・・・・ッ!黄彗の事!話してやる!」

僕はピクリと反応した。

扉に向かって歩く。

そして、扉を開いて、

「水彗、入って」

水彗を中に入れた。