ある休日の昼。

「黄彗~!課題、終わってる?」

近くの高い木の上でだべっていた。

「勿論。青彗は?」

「僕、まだなんだよ~」

青彗がくでーっとうなだれた。

「一番強い魔女様が、課題をこなせないなんてバレたら、落とされるぞ?」

「あ゛~!それはヤだ!黄彗~!手伝って!」

「何でだよっ!」

「御願い!後でテスト勉強とか手伝うからぁ~!」

テスト勉強。

この言葉に俺は弱い。

何故なら、テストの点数がヤバいからだ。

「・・・・わーったよ。全く」

「わーい!やったー!黄彗、だ~い好き!」

ギュと抱き付いて来た。

「全く・・・・」

青彗の頭を軽く撫でた。