「あたし、“ちゅー”より“キス”の方が好きだなー」



少しご機嫌に笑うと、瞬も、また後ろ首をかきながら、笑った。



「もー、怒ってないからね」



別れ際、そうにいうとホッとしたように息をついて明るく笑った。



「香澄、また明日な!」


そういう笑顔も大好き。


全部が大好き



翌日。


「おはよ!香澄」


「お、はよ…」


昨日のことを思い出して真っ赤になるあたしに、瞬が愛しそうに目を細める


恥ずかしさは一気にマックスになった



「わ、笑うな!バーカ!」


「ふはは!可愛い」


「なっ…か、可愛い言うな!」



また強気な態度。


でも、それも愛しそうに見つめてくる

それが嬉しくて微笑する。


瞬の、その顔も大好き。

いつか、素直に全部言えたらいいな


その日まで、ずっと好きでいてね




END