【彩夏side】






「どうしよう、これ…」


現在の時刻は6時ぴったり。

いつもなら今ごろまだ寝てるはずだけど、

陸より早起きし、朝御飯を作っていた。




でも料理なんて作ったことないわけで…



「おはよー…って!何だこの黒い物体は!?」



起きて来た陸はリビングのドアを開けるなり、


私の作った料理を見て驚愕の表情を浮かべた。


「何って、 朝御飯なんだけど」


「これ食べ物だったのかっ…!」


私の発言にまた驚く陸。


「まあ食べるか。」


「ええ!?食べるの!?」


「折角作ったのに勿体ねえだろ。」





やっぱり陸はおかしい。


こんなに黒いものを食べるだなんて。




でも、


こんなことでときめく私の方が異常かもしれない。