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「わっ、雪だ…!」

少しずつ空から落ちてくる雪を見上げながら

私は喜ぶ。


“陸!”

そう呼ぼうと隣を見ると、


「雪…か…。」


陸はそう呟いて

何故か寂しそうな、苦しそうな顔をしてい

た。


「…陸…?」

「…っああ、すまん。何でもない。

ゆっ雪きれいだなー」


「何でもない訳ないじゃん。

嘘つくの下手すぎだし。

そんな雪嫌い?」


嘘をつく陸にムッとした表情で私は言った。