「晃彦!!」 久しぶりの午前練。 道具を片付ける一年の指導をしていると、清水の声。 「お前今から暇?」 大きな赤いスポーツタオルで汗を拭きながら話し掛ける清水は、俺なんかと違って綺麗な顔立ち。 「暇だけど?」 そっけなく返すと、奴は笑顔でこう言った。 「体育館行かねぇ…?」