「義理チョコでいいからチョコくれぇ〜!!」


バレンタインの昼休みに叫ぶ。


皆が笑ってたけど、ただ単に川崎からチョコが欲しかった。


窓際で友達とチョコを食べてるのをみて、いつもの調子で催促してみる。


『皆で食べて余ったらね』


その一言で幸せだった。


川崎のことだから、きっと俺の分を取っててくれる。


放課後が待ち遠しくて、一人浮かれてた。