「しまったぁああああ!!!」


「ゲホッ!?ゴホッ!!」



ある日のお昼、聖くんの叫び声に驚いて風見くんがサンドイッチを喉に詰まらせた。









「おい聖、お前俺に恨みでもあんのか?」

「あるわけないじゃん!だからグーで殴ろうとするのやめて!!」

「じゃあパーならいいの?」

「そういう問題じゃないよねあかりちゃん!?」


相変わらずあかりちゃんは天然で聖くんをいじっている。ちょっと楽しそう。

3人はずっと賑やかで、それを見ている私と洸くんと心愛ちゃんは黙々とお昼を食べ進めていた。



「ほらほら、あんたらもさっさと食べないと時間ないよ?」


さすが心愛ちゃん。


心愛ちゃんの一言で3人はやっとお昼ご飯に向き合った。

……あ、そういえば、


「そういえば聖、お前何に叫んでたんだ?」

「私も聞こうと思ってた!」


私と洸くんに聞かれ、聖くんは飲んでいたコーヒー牛乳のパックをグシャッと潰した。
幸い飲み終わっていたらしく、中身が溢れることはなかった。