Dear.My Heart

運転手はガラの悪いオヤジだった。
先生に促がされ、その人に「お願いします。」と挨拶をした。



このバスは全部で18台中の15台目らしく、中は少しすいていた。





「柚菜、窓際座れば?」


稔は中間あたりで立ち止まった。




「あ、うん」


柚菜は遠慮なく窓際に座り、稔はその隣に座った。




そして、柚菜自然に軽いタメ語になっていたことに気が付いた。
しかし稔はその方がいいのか、少し微笑んだ。


その微笑に柚菜の鼓動は高まった。