Dear.My Heart

「ふーん。…じゃ、またな。」




先輩はそう言うと、靴を履き替え、走っていった。







その姿を柚菜は見えなくなるまで見ていた。



すると、鋭い佳代はまた得意げに笑った。

佳代のことだから、気付いていても、あたしが言うまで何も言わないだろう。

2人の関係はそう薄くはない。