Dear.My Heart

「明日の朝、一緒に行こうよ!!」


佳代は笑顔でいい、廊下の掃除用具入れから箒を2本取り出した。


「ありがと。…じゃあ通り道だし、佳代ん家行くよ!」


柚菜は箒を受け取って跨いだ。
いわゆる魔女の宅急便だ。




「うん」

2人は昇降口に着き、そこら辺を掃きだした。
本当に取れているのかな、と思うほどの適当さ。





その時、後ろから聞き覚えのある声がした。
振り返ると稔がいた。

柚菜はいつの間にか目で追うようになっていたのだ。





稔先輩…
あたしはあなたのことが、好きかもしれません。