Dear.My Heart

6時間目が終わり、柚菜は椅子を逆さにして机の上に置いた。
いよいよ掃除の時間だ。




「佳代、行こー!!」



柚菜は教室の右上端に叫んだ。


佳代の席はそこにあり、柚菜の席は窓際の2列目にある。
そのため、授業中話すことはできない。




「おっけ」

佳代は音源を探し、すぐに柚菜とわかったのだろう。
後ろのドアから出た。

柚菜も佳代を追うようにして出た。