Dear.My Heart

「えー、クラスマッチでは赤色の鉢巻を現地で配ります。あー、飲み物は多めに持って来ること。」



そして担任は教卓へと戻りながら、話を進めた。
柚菜はその背中に向かって舌を出し、変顔をした。








退屈な説明は30分以上続いた。




「……以上となりますが、質問等は今のうちにしてください。」

担任の呼びかけは無視され、生徒はほぼ睡眠状態だった。



「えー、無いようなので終わりにします。号令!」


『ありがとうございました、』





他の先生の前だと締まりがある号令も、担任の前だとダラけていた。