昇降口はやけに静かだった。
授業中だからだろう。
柚菜は靴を履き替えると、空き教室で時計を確認した。
2時5分…
あと15分で5時間目が終わる。
「保健室行こー、」
佳代は上履きのかかとを踏み潰しながら言った。
「うん」
2人の教室は1回の突き当たりにある。
1年6組で、職員室の目の前だ。
佳代にとって職員室は憎いものだった。
行くと必ず、注意される。
スカートや髪色、開いてるボタン…
柚菜はそこまで校則を破っていないので平気だが、佳代は生徒指導部のオッチャンのブラックリストに載っているのだ。
授業中だからだろう。
柚菜は靴を履き替えると、空き教室で時計を確認した。
2時5分…
あと15分で5時間目が終わる。
「保健室行こー、」
佳代は上履きのかかとを踏み潰しながら言った。
「うん」
2人の教室は1回の突き当たりにある。
1年6組で、職員室の目の前だ。
佳代にとって職員室は憎いものだった。
行くと必ず、注意される。
スカートや髪色、開いてるボタン…
柚菜はそこまで校則を破っていないので平気だが、佳代は生徒指導部のオッチャンのブラックリストに載っているのだ。

