Dear.My Heart

「大丈夫か?」



稔は柚菜の頭をそっと撫でている。
乱れた服が周りに散っていた。





「うん、まだちょっと痛いけど」





柚菜は笑顔で答えると、服を着始めた。
昨日の傷もジンジンと響いていた。











その時、稔は後悔していたのだ。



付き合ってすぐにヤってしまったこと。
自分の欲望のまま柚菜を抱いてしまったこと。



彼は優しさの中に、そのような謝罪を詰めていた。