Dear.My Heart

何時間経っただろう。
遠くから生徒のはしゃぎ声が聞こえる。


一方、小屋の中は静かだった。








「なんか変な感じだね…こんな所でって」

「うん、まあ。…そんなことより早くしろよ」





柚菜はジャージを脱いだ。
稔はすでに上半身裸になっている。


そして恥ずかしい気持ちを抑え、そっと稔によった。





「脱げよ…」

「順番に脱ぐから!…てか脱がして?」








2人はそっと横になり、体を重ね合った。













あたしは甘い痛みを知った。
好きな人に抱かれるって、こんなにも幸せなことなんだ。







でも、その幸せは長く続かなかったんだ。