Dear.My Heart

「明日、野外炊飯があるだろ?そん時にここ開けると思うから…」





柚菜は力を失った。
明日まで我慢できないというところだろう。







「…佳代、あたし達のこと見てなかった?」


「俺達が話してるときには、敦士(杉田)のこと探しに行ってた」





柚菜はため息をつき、体育座りをした。
稔はあぐらをかいている。







「先生、気付いてくれるよね…」

「気付いたところで説教確定だけどな、」




稔はもう諦めているようだ。

不安が募り、柚菜は涙を流した。